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『悪役令嬢転生おじさん 第1巻』 上山道郎

コミックス

悪役令嬢転生おじさん 第1巻 書評

1. 作品の基本情報

  • タイトル: 悪役令嬢転生おじさん
  • 作者: 上山道郎
  • 出版社: 少年画報社
  • 掲載誌: ヤングキングコミックス
  • 発売日: 2020年12月16日

2. 作品の概要

あらすじ: ヒロインの恋のライバルである悪役令嬢、オーヴェルヌ侯爵家の令嬢に異世界転生してしまった52歳の公務員頓田林憲三郎。ゲーム知識を活かしつつ、周囲の人々と関わりながら、新しい人生を歩み始める。ジャンル: ファンタジー、コメディ テーマ: 転生、異世界、成長、人間関係

3. 良かった点

  • ストーリー: 交通事故により、乙女ゲームの世界に転生するというありがちな展開ではあるが、転生した主人公が多少のオタク知識はあるものの、乙女ゲームには全く詳しくないおじさんであるという点が、秀逸。コミカルな描写と、乙女ゲーム世界ならではのハプニングがおじさんならではの人生経験と絶妙に組み合わさり、飽きさせない展開となっている。周囲の「若者たち」の成長過程も丁寧に描かれており、読者を惹きつける大きな魅力である。
  • キャラクター: 主人公の「おじさん道」が炸裂する親父くさい行動と乙女ゲームとのギャップが面白い。周囲のキャラクターも個性豊かで、物語に彩りを添えている。
  • 画力: 作画は安定しており、キャラクターの表情や感情が分かりやすく表現されている。特に、主人公の心の変化が表情に現れるシーンは印象的。
  • テーマ: 転生というファンタジーな設定でありながら、人間関係や成長という普遍的なテーマが根底にあり、読者に共感と感動、そして笑いを与える。

4. あまり良くなかった点

  • ストーリー: 初期の展開は説明が多く少しもたついた印象を受ける部分もある。
  • キャラクター: 個性的なキャラクターが多い一方で、独特の画調も相まって動きが固く感じられる場面もある。

5. 総評

総合的な評価: おじさんによる悪役令嬢転生という斬新な設定と、年齢差によるギャップが魅力の作品。異世界転生もの好きはもちろん、日常系コメディが好きな人にもおすすめ。

おすすめ度: オタク文化や乙女ゲームに興味がある人、異世界転生ものが好きな人、笑いを求めている人

他の作品との比較: 他の多くの悪役令嬢転生作品と比較して、本作は主人公が中年のおじさんである点が特徴。そのため、より人間味あふれる描写が多く、これまでのようなありきたりの異世界転生ものに飽きてきた人にもおすすめ。

今後の期待: 主人公憲三郎がどのように乙女ゲームの世界で生きていくのか、今後の展開が楽しみ。また、周囲のキャラクターとの関係性がどのように変化していくのかにも注目したい。

まとめ: 『悪役令嬢転生おじさん』は、予想外の転生先で大真面目に奮闘する主人公の姿がコミカルに描かれた作品です。読者を楽しませる要素が満載でありながら、人間関係や成長といった普遍的なテーマも扱っており、幅広い層に楽しんでもらえるでしょう。

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